2008年2月10日日曜日

寒いルアンナムター

2005/12/19
今、再びルアンナムターにいるのですが、寒い寒い。ラオスというと暑い国というイメージがあるのですが、北部はかなり冷え込みます。雪こそは降りませんが、昨夜は5度ぐらいだったのではないでしょうか?暖かい南が恋しいです。
ここルアンナムターで、以前書いた乾電池回収計画を引き続き行いたかったのですが、まだ最終工程(乾電池を集めた後にどう処理するか)が曖昧な状態なので計画自体再検討中です。
しかし、村によっては乾電池を開けその中の黒い粉をインク代わりに使ったり、タトゥーに使ったりしているという話を聞き、集めるのがまだでも、電池の危険性だけはまず先生、生徒、多くの人に早く知らせる必要があります。

さて、今回はまず最初にトンマイ少数民族寄宿学校(中、高校生の年齢)に本を数冊届けに行きました。。学校は以前よりもきれいに整備され、小さな菜園もで きていました。電気が早く来てくれればいいのですが・・・(電気を通すのに5、6万円かかるらしくまだ国からの支援がないそうです・・・)
前回訪れた際、生徒と一緒にごみ拾いをしプラスチックを燃やすと毒(ダイオキシン)が出ることや、電池には毒(水銀など)が入っていて燃やしたり、その辺 に捨てると危険なことを話しました。生徒たちはそれを覚えていてくれて、乾電池を一箇所に集めていてくれました。とても早い反応が嬉しいです。そこで市場 に行き廃乾電池用のプラスチックバケツ、トイレ用の水桶、井戸のバケツとロープ、増えた生徒用のジャケットや靴下などなどを買い込みトンマイ学校へ届けま した。これから学校や生徒が使った電池はここに集めてくれます。大きなバケツが一杯になるには2、3年ほどかかるのでそれまでには最終工程が決まっている はずです。

次にK44村の小学校に本、絵本を届けました。K44村には先月韓国のボランティアの方々が訪れ新しい学校を建設中です。

そして、ルアンナムターの少数民族寄宿学校に本を届けました。そこで、先生に電池を集める計画を話し、最終工程が決まり次第、協力をして欲しいと相談を持 ちかけました。先生たちは賛成してくれ、本と乾電池の交換のアイディアも気に入ってくれました。今回は毛布が足りないので毛布30を持っていったのです が、生徒数は238名。とても足りず、2日後再び訪れることを約束しその日は帰りました。
そして2日後、やはり2人だけで動いている私たちにはすべての毛布調達は無理なので暖かいマフラー、帽子と少しの毛布とを再び届けに。帰り際に先生が「生 徒に会いに行きましょう。」と先生が生徒のところへ私たちを連れて行ってくれました。先生が「タン ファイサーイ(?)」と叫ぶと生徒たちが次々と廃乾電 池を持ってくるではありませんか。あっという間に大きい袋は一杯になり私たちは多くの生徒たちに囲まれました。そこで電池の危険性、やっては危ないことを つたないラオス語ですが先生の協力を得ながら話をすることができました。この学校にも廃乾電池用バケツを届け学校を後にしました。
たった2日前に話をしただけなのにもうすでに10Kgの廃乾電池が集まりました。反応の速さに再び嬉しい驚きです。

確かに今やっていることは応急手当で、先はどうするの?みんながそれぞれ捨てれば少しだけど、一箇所に一杯集めて捨てるのはもっと危ないんじゃない?また2人だけでどこまでできる?という指摘は受けます。指摘はもっともです。
しかし最終オペをするまでに応急手当は必要だと思います。そして、みんなが川に捨て、燃やし続けるのは本当に一箇所の安全に管理された場所に集めるより危険なのでしょうか?
今はまだまだ2人だけで動いていますがこうやって多くの人が協力し理解していってくれれば、時間はかかりますが、システムはできるのではないでしょうか。

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